栄養素としてのマグネシウムについて

マグネシウムは、カルシウム、カリウムなどとともに健康維持に欠かすことのできない必須ミネラルの1つとして認定されています。(厚生労働省策定「日本人の食事摂取基準」)
現在の食生活では慢性的にマグネシウム不足なのをご存じでしょうか?
厚生労働省では、健康な生活を送るためにマグネシウムを1日に370mg程度摂取するように呼びかけていますが、ほとんどの人が基準値に達していないのが現状です。

マグネシウム不足の背景

① 食生活の欧米化

戦後、日本人の昔からの伝統的な食生活が大きく変化し、特に大麦や雑穀などの全粒穀物や海藻類の摂取が激減し、特に高脂質・タンパク質・高カロリーな食事が増え、その結果、マグネシウムの摂取量が減少しました。

② 精製塩の普及とその過剰摂取

我が国は昭和47年(1972年)に塩田法が廃止されるまでは、マグネシウムをはじめとするミネラルを多く含む粗塩を使っていました。しかし、現代では精製塩が普及し、マグネシウムの摂取が減少しました。また、外食やファストフード摂取習慣の増加とともに塩分の過剰摂取により、体内からマグネシウムの排泄が増え、マグネシウムはさらに不足気味になりました。

③ 社会生活のストレス増加

現代社会で生きていくには、いろいろなストレスがかかります。マグネシウムは「ストレスミネラル」とも呼ばれ、ストレスが加わると尿中に排泄され、さらに不足気味になってしまいます。

マグネシウムの働き

健康な成人でおおよそ25gが体内に存在し、その60~65%が骨と歯の構成成分となっています。神経、筋肉のはたらきにも関与し、マグネシウムが不足すると筋肉のけいれんやこむら返りが起きやすくなります。また、血管ではカルシウムの血管収縮とは逆に血管を拡張させ、血圧を下げる方向に作用しています。
ミネラルは人間のからだの中では作れないので、食物から摂りいれなくてはなりません。マグネシウムはカリウムとともに細胞に多く含まれるミネラルで、細胞内外のミネラルのバランスを整える作用もあります。

マグネシウムで予防が期待できる症状

2型糖尿病/メタボリックシンドローム/筋肉けいれん(こむら返り)/便秘/尿路結石/高尿酸値/心筋梗塞/狭心症/片頭痛/各種抗ストレス/骨粗鬆症/月経前症候群(PMS)/二日酔い/睡眠障害

マグネシウムの多い食品

マグネシウムを多く含む食品の絵

マグネシウムは平均1日当り約130mgが不足しているので、日常の食生活で意識して摂りたいものです。食事だけではマグネシウムを十分に摂れないときは、栄養機能食品やサプリメントなどを利用するとよいでしょう。(出典:MAG21研究会HP